2013年04月21日

松本の歴史が詰まった「珈琲 まるも」

松本で一番有名な喫茶店、それが「珈琲 まるも」です。場所は女鳥羽川にかかる一ツ橋(千歳橋から東へ3本目の橋)の袂で縄手側ではなく中町側です。
珈琲 まるも

そもそもこの店は「旅館 まるも」の喫茶室です。旅館のほうは江戸末期の創業ですが明治の中町の大火で焼けて明治21年に焼けにくい蔵造りの建物で再建されました。
旅館 珈琲 まるも

もちろん現在も営業していて、どこか旅籠風の雰囲気がします。ほんと機会があれば泊まってみたいですね。P1090108d.JPG

到着すると足を洗ってくれそうな気がします(笑)。
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喫茶室のほうは昭和31年に松本民芸家具の創始者「池田三四郎」の設計で作られました。松本民芸家具は松本の和箪笥の職人が仕事が減って困っていたのを、洋風の生活に合う家具作りにシフトしたことで生まれました。
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元々はイギリスのウィンザーチェアなどがモデルになっていますが、出自が和箪笥の職人であるのと、日本の生活に合うようにアレンジされた部分もあり和洋折衷的なイメージもありますね。
松本民芸家具

しかし海外から注文が入ることもあるほど本格的なつくりです。
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作家など文化人や政治家にも愛されてきた伝統があります。
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座ると姿勢がちゃんとするようでそれでいて寛げる、いい家具ならではの魅力があります。人間が人間らしく暮らすための大切な道具であるという気がします。
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コーヒーもとても美味しいと思います。何よりこの雰囲気ですし。
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またこの店は静かに流れる音楽が大変魅力的です。これは蔵造りの建物の特徴で音を吸収するのでまろやかな空間が生まれるからではないでしょうか。
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同じく蔵造りで池田三四郎の設計となる「居酒屋しづか」はBGMなしで営業していますが人の話し声が気になることがありません。環境は人間に影響を与えるのか、両店とも働く人がどこか上品な気がします。
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空いている雨の日などに数時間ゆっくり過ごしてみたいですね。
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2013年02月28日

しづか 蔵造りの建物と松本民芸家具

松本の老舗の居酒屋「しづか」で昼食を取った私は、二代目の女将さんの案内で建物の各お部屋を見せていただけることになりました。

しづかの大女将

建物は入口から本館の一階がメインホールで二階に大広間と城の間という大きなお部屋があります。本館の奥に新館(新しい建物ではないですが)があって一階にホールと個室、二階に沢山の個室というふうに分かれています。全体では10室以上の部屋があって外観からは想像できない広さがあります。

ホール

写真の本館ホールには、テーブル席のスペースのほかに料理を作るところを眺めながら食事ができる一枚板のカウンターがあります。

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以前は椅子に背もたれがなかったそうですが、製造元の中央民芸で背もたれをつけてもらい、より快適な椅子にリニューアルしたそうです。一人客など少人数のお客も大事にする姿勢ですね。

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左手奥にお子様連れなどが便利そうな小上がりがあります。

小上がり

これは小上がりの飾り棚です。

飾り棚

ホールの中央にはテーブル型の囲炉裏があって椅子に坐って寛げます。

炉辺

これは囲炉裏に鍋などを吊るす自在鉤というものですが、魚の形の飾りのある実用的なタイプではなく重厚感のある木製です。これほど立派な自在鉤はなかなかありません。

自在鉤

本館ホールの椅子には蔓が張ってあってカジュアルな感じが演出されています。

椅子

珍しい松本民芸家具の子供椅子です。大人の椅子より造作が複雑で手間がかかっています。

松本民芸家具 子供椅子

入口近くのウエィティングスペースには立派な長椅子が二客あります。こちらはシンプルな二人掛け。

ウェイティング

こちらは装飾が美しい三人掛けです。

松本民芸家具

座布団に温かみがあって店の雰囲気とマッチしています。

ウエィティング

シンプルな中に美しい装飾性があるのが松本民芸家具の特徴です。

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こちらは二階席へ続く階段から見たところ。

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二階の続き部屋(大広間)の座敷です。座卓ももちろん松本民芸家具です。

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こちらはお城の間という60名収容のホールです。こちらの椅子はすべて英国の陶芸家バーナードリーチがデザインしたものが使われています。中央民芸の椅子の中でもひときわ優雅なデザインです。

お城の間

階段にある松本民芸家具の創始者、池田三四郎の書です。

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しずかの店内にはたくさんの絵画があります。店内アートギャラリー参照

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本館一階の奥は新館に繋がっていてまず、右手に茜の間というアンティークな個室があります。これは新館から本館を見たところです。

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茜の間の入口です。

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茜の間は丸テーブルの個室です。家族の食事などにいいかもしれません。

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左手の新館のホールは中庭に面していて明るい感じです。

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新館の椅子は蔓のタイプではなくシックな座布団がついています。

藍の間

新館の2階にもいくつか部屋があります。

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2階の廊下にある珍しい蔓つきの二人掛けの椅子です。

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喫煙所の椅子です。IMG_5269dd.JPG

中庭から喫煙所を撮影しました。屋根に木が伸びています。

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他にも沢山の家具があって短時間では撮影しきれなかったのが残念ですが、実際に使われている松本民芸家具をたくさん見ることができて有意義でした。


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しづかの馬刺しと一本葱




posted by ナカムラタケシ at 13:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 松本民芸家具のあるお店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月24日

松本民芸家具がいい感じの松本ホテル花月 喫茶室

松本のホテルの中で異彩を放つのが「松本ホテル花月」です。8オンスのお客さんで花月に宿泊している方が多いので話を聞くと、雰囲気がよくて井戸水を沸かした浴場が素晴らしいといいます。結婚式も行われているホテルなのですが宿泊料はビジネスホテル並だとか。私は地元民なので泊まる機会はないのですが、道路に面した喫茶室はたまに利用します。食事やケーキが美味しいシックなカフェです。



食事に訪れたこの日は許可を得てお客さんがいない場所を撮影させていただきました。カメラは一眼ではなくパナソニックのコンデジLX-3です。テーブルや椅子など家具はすべて松本民芸家具のようです。

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永年使われた椅子のヤレた感じがいいですね。座り心地ももちろん最高です。

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食事は洋食系がメインですが丼物や麺類もあり、簡単に済ませたい宿泊客に考慮している感じです。

これはハンバーグにスープ・サラダ・ライス・コーヒーをつけたセットです。

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サラダはドレッシングが美味しい。

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ハンバーグはお肉の味がしっかりするハンバーグです。

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ケーキもいろいろ選べます。

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このあとロビーやレストランも見せていただきましたが、家具がいいとホテルは格が上がりますね。

機会を設けて宿泊してみたいと思います。





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posted by ナカムラタケシ at 07:07 | Comment(0) | 松本民芸家具のあるお店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

松本民芸家具 中町のショールーム

中町であまり目立たないのですが、ぜひ見ていただきたいのが松本民芸家具のショールームです。

松本民芸家具 外観

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大正時代、松本は和家具生産のメッカで全国でも有数の出荷量を誇っていました。昭和の時代になって太平洋戦争の影響や生活スタイルの変化で貴重な技術が廃れようとしていたときに、西洋のデザインと松本の職人の技術を融合させて生まれたのが松本民芸家具だそうです。代表的な製品はイギリス式のウィンザーチェアという優美なデザインの椅子です。ロッキングチェアもこの様式の椅子が多いようです。本場アメリカの副大統領ロックフェラー三世から注文が入るほどの完成度を誇り、棟方志功や梅原龍三郎といった昭和の文化人にも愛されました。現在では全国に愛用者が広がり都会の有名デパートでの出展も恒例化しています。

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木のぬくもりと高い技術に裏づけされた手造りの製品の良さを味わえる家具ということができます。こんな家具を使って生活してみたいと思うのは私だけではないでしょう。生活の質を上げてくれそうな気がします。

椅子などは伝統的な丸みを生かしたデザインに加えて現代的な直線基調のものも見受けられます。

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ショールームはかなり広いのでじっくり見ていくと時間はかかりますが、放っておいて貰えるので気楽に見ることができます。


こちらは和室用の家具のコーナーです

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興味のある方は、松本民芸家具のHPやブログもご参照ください。

松本民芸家具HP 松本民芸家具公式ブログ 


また松本民芸家具を使っていることでは「ホテル花月」と旅館の「まるも」が有名です。

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そちらの情報は頁を改めてご紹介したいと思います。





posted by ナカムラタケシ at 05:29 | Comment(0) | 松本民芸家具のあるお店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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